WBA世界ミドル級王者の村田諒太(32=帝拳)が1日、米ラスベガス・パークシアターで20日(日本時間21日)に行われるV2戦に向けて9ラウンドのスパーリングを行い、順調な仕上がりをアピールした。

 3人の外国人パートナーを相手に3ラウンドずつこなした過酷な練習は「スタミナ切れするんじゃ(ないか)という不安があったけど、切れることなくやることができた。それが自信になる」と、手応えは上々な様子。さらにこの日は「ガードを前(相手に近い位置)にする。そのほうがプレッシャーをかけられる」とのテーマを掲げたが、「手を前に出すと相手が打ちやすくなって、自分もパンチが出せない」ことがわかり、実戦では使われない見込みになった。

 それでも失敗を悔やむことなく「トライ&エラーですから。それを含めてのスパーリングです」ときっぱり。課題クリアはうまくいっているようだ。決戦まで残り20日を切り「そろそろ(挑戦者の同級2位ロブ)ブラントの映像も見てみようと思います」。決戦ムードは高まる一方だ。