WBA世界ミドル級王者の村田諒太(32=帝拳)が10月20日(日本時間21日)に米ラスベガス・パークシアターで行われるV2戦に向けてマウスピースを新調した。

 被弾時に衝撃を緩和するマウスピースは、ボクサーにとって必要不可欠なアイテム。かみ合わせがしっかりしていて効率的に歯を食いしばれるモノと、そうでないモノではダメージが格段に違う。それはパンチを打つ時の強さにもつながってくる。

 試合で使うグローブはプロモーターから指定されるケースもあるので、ボクサーが自由に選べる道具はマウスピースとシューズぐらい。それだけに村田は「少しでもかみ合わせが悪いと感じたら替えるようにしています」と品質チェックに細心の注意を払っている。

 オフやトレーニング期には着用しないため、久々に着けると違和感を覚えることがあるという。試合でマイナスになり得る要素はどんなささいなことでも排除する。そのため、4か月ぐらいのサイクルで新調している。

 今回作製したのはV2戦用のモノ。同級2位のロブ・ブラント(27=米国)のビデオも「来週あたりから改めて見ようと思ってます」。村田の決戦モードは徐々に高まっている。