【ボクシング】拳四朗のV4戦に危険ムード

2018年08月29日 16時30分

拳四朗(左)と寺地会長

 WBC世界ライトフライ級王者の拳四朗(26=BMB)が、10月7日に横浜アリーナで元IBF同級王者のミラン・メリンド(30=フィリピン)とV4戦を行うことが28日、発表された。当日はWBA世界バンタム級王者、井上尚弥(25=大橋)の「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ」(WBSS)1回戦も行われるため、世界に名前を売る絶好のチャンスだが、危険なムードも漂っている。

 メリンドは昨年大みそかにWBA同級王者(当時)の田口良一(31=ワタナベ)との王座統一戦で判定負けしたが、その7か月前の5月には八重樫東(35=大橋)に1回TKO勝ちでIBF王座を奪取。拳四朗も「あれは強烈でした」と振り返るように、簡単な相手ではない。

 今回は相手を自由に選べる選択試合なので「もっと軽い相手とやりたかった」と寺地永会長(54)は話すが、あえてWBSSと同一興行に組み入れた。すべては「いい試合をして、名前を覚えてもらいたい」(拳四朗)という思いから。KO勝ち以外は考えておらず、安全策での判定勝ちは頭にない。

 とはいえ、早くから“勝って当然”の空気を漂わせているのは気になるところ。「有名になりたい」「KO」を連発して足をすくわれた前WBC世界フライ級王者、比嘉大吾(23=白井・具志堅)の陥落劇は記憶に新しい。悪夢の再現にならないことを願うばかりだ。