ボクシングの大橋ジムは21日、所属するWBA世界バンタム級王者、井上尚弥(25=大橋)が出場する最強ボクサー決定トーナメント「ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ」(WBSS)1回戦が10月7日に横浜アリーナで開催されることを発表した。

 試合はWBAバンタム級王座のV1戦としても行われる。対戦相手については、先月20日にロシア・モスクワで行われた抽選会で元WBA同級スーパー王者のファン・カルロス・パヤノ(34=ドミニカ共和国)となることがすでに決まっていた。

 井上にとっては約3年10か月ぶりのサウスポーとの対戦になるが「攻撃的にくることを踏まえて練習しているけど、距離がしっかり取れれば、対応できると思う」(父・真吾トレーナー)とすでに作戦は練ってあり、井上自身も「サウスポーは苦手ではないし、対策は順調にできていると思う」と不安はない様子だ。

 世界王者とランク上位の8人のみが出場するエリートトーナメントのWBSS。パヤノに勝てば準決勝、決勝と海外で戦うことが予想される。
「そうやって勝ち進むことで(世界に)インパクトを与えられるし、プレッシャーをかけることになるかもしれないけど、全部KOで勝ち進んでほしい」(大橋秀行会長)

 すでに海外のブックメーカーからはV候補「本命」と予想されているが「簡単な道のりではないけど、必ず優勝できるようにしたい」(井上)と決意を語っていた。