【ボクシング】岩佐 王座陥落に加え亀田和毅の乱入で“刺し身のツマ”扱い

2018年08月17日 16時30分

岩佐(右)はドヘニーの左のカウンターを何度も食らった

 踏んだり蹴ったりとはこのことか。ボクシングのIBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ(16日、東京・後楽園ホール)で、王者の岩佐亮佑(28=セレス)が同級1位のTJ・ドヘニー(31=アイルランド)に0―3の判定負けで2度目の防衛に失敗した。

 岩佐陣営はドヘニーが積極的に前に出てくると予想。しかし始まってみると、距離を取ってくる相手との間合いに戸惑った。何度も左カウンターを当てられて中盤までにポイントでリードを広げられると、終盤はクリンチで逃げられた。岩佐は「(判定結果の前に)自分の中でも『負けたな』と思った。相手が強くて一枚上だった」と完敗を認め「ガンガン来ると思ったけど、予想以上に来なかった。うまく距離が取れなかった。自分が苦手なことを向こうがやってきた。相手がうまかった」と敗因を分析した。

 この日の世界戦は米国のスポーツ専門局「ESPN」でネット中継された。岩佐は世界進出の第一歩と位置づけ、さらに世界王座連続防衛の日本記録13度達成もぶち上げていたが、壮大な夢はもろくも崩れ去った。

 おまけに試合後のリングに、元WBO世界バンタム級王者の亀田和毅(27=協栄)が“乱入”。新王者に挑戦を直訴するという大胆な行動に出た。だがドヘニーから「今は俺の重要な瞬間だから出ていけ」と言われると、和毅はブーイングを飛ばすドヘニーの応援団に中指を突き立てて挑発。プロレス流のパフォーマンスは亀田一家の常とう手段とはいえ、前王者がすっかり“刺し身のツマ”扱いされた格好だ。

 岩佐は今後について「自分の今日の出来にはガッカリ。今は“また頑張ろう”という気には…。勝てなかったのは実力。今後のことも考えます」と話した。それだけ、ショックの大きい敗戦となった。