ボクシングのWBOアジアパシフィック・スーパーライト級王者の岡田博喜(28=角海老宝石)が世界的プロモート会社「トップランク」と3年契約したことが13日、発表された。同社が日本人と契約するのはWBA世界ミドル級王者、村田諒太(32=帝拳)に次ぎ2人目で年間3試合をメドにマッチメークする。

 岡田は「トップランクと(同社CEOの)ボブ・アラムは別物だと思っていた」と話していたが、契約は3週間ほどでトントン拍子で進んだという。その第1弾としてノンタイトル10回戦(9月14日=同15日、カリフォルニア州フレズノ)に臨むことが決まった。

 当日のメインはWBC世界Sライト級王者、ホセ・カルロス・ラミレス(26=米国)のV1戦となるが、岡田によると「挑戦者が計量オーバーの常習者らしく僕はその“リザーブ”という立場。今回も失格したら繰り上がりで僕が挑戦者となるみたいです」という。

 相手対策など、事前の準備ができないため「そうなったら嫌」(岡田)と言いながらも「ラミレスはもっと嫌なはず。向こうはベルトを守らなきゃいけないけど、僕は取りにいくだけですから」と意欲を語った。

 最近はWBO世界フライ級王者の木村翔(29=青木)、同Sフェザー級王者の伊藤雅雪(27=伴流)と海外でベルト奪取の成功例が続いており、岡田もチャンピオンになる好機が巡って来るかもしれない。