IBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ(16日、後楽園ホール)で王者の岩佐亮佑(28=セレス)に挑戦する同級1位のTJ・ドヘニー(31=アイルランド)が10日、都内の帝拳ジムで公開練習を行った。
現在住んでいるのはオーストラリアのシドニー。3か月前から技術面の指導を受けるため、夫人と1歳の息子と離れて米国・ボストンでキャンプを張っていた“旅するボクサー”は前日に来日。「直行便だったからずっと寝てきたし、コンディションはいい。ウエートもあと8ポンド(約3・2キロ)だよ」と明るい表情で話した。
5分ほど体を動かしただけでさっさと引き揚げる外国人選手も珍しくない中、1時間以上もみっちり練習した挑戦者の動きをつぶさに見守ったセレスジムの小林昭司会長(45)は「俺は168センチだけど、俺より背が低い。165センチぐらいだね」と、公になっている数値よりも3センチほど小さいと指摘。さらにネットでチェックした動画と比べても「もっと振ってくると思ってたけど、コンパクトに打ってくる。近い距離で戦うのが好きそう」と、収穫をバッチリ得ることができた様子だった。