ボクシングのWBA世界バンタム級王者・井上尚弥(25)が弟・拓真(22)、いとこ・浩樹(25=いずれも大橋)と行っている静岡・熱海市内でのトレーニングキャンプを26日に公開。現在、サッカーW杯ロシア大会を戦っている日本代表DF長友佑都(31=ガラタサライ)との意外な?交友関係を明かした。

 朝型生活が基本のボクサーでも、やはりW杯のことは気になる。井上は26日午前0時開始だったセネガル戦もリアルタイム観戦。2―2の引き分けで決勝トーナメント進出に大きく前進したことや、乾貴史(29=ベティス)のゴールをアシストしたことに対して、長友に「おめでとうございます」とのメッセージをツイッターを通じて送った。

 2人の関係は先月25日に、井上がジェイミー・マクドネル(32=英国)に1ラウンドKO勝利で現王座を獲得して3階級制覇を達成した際、長友が井上のインスタグラムに「すごすぎる!」とコメントを送ったことで始まった。

 よくあるトップアスリートの交流と思いきや「長友さんと面識はないんです」との意外な事実を明かす。それではせっかくのメッセージも、ファンから送られてくる膨大な量の中に埋もれてしまいそうだが「公式アカウントから送られてくると、最上位に表示されるので分かったんです」。こうしたきっかけでSNSでつながるのは、いかにも現代らしい交流だ。

 28日には1次リーグ最終戦のポーランド戦が行われる。キャンプは同日午前で終わるため、自宅でテレビ観戦するといい「サッカーからは勇気をもらっています。率直に応援しています。世界をアッと驚かせてください」とメッセージを送った。

 自身は秋から始まる「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ」(WBSS)に出場が決定済みとあって「自分も(最強王者決定戦の)トーナメントが待ってる」。戦うフィールドは違えど、同じように世界を驚がくさせるファイトを約束した。