【ボクシング】井上拓真が兄・尚弥に代わり「年末の主役」に

2018年06月22日 16時30分

指名挑戦者決定戦に出陣する拓真

 WBA世界バンタム級王者の“怪物”井上尚弥(25)の弟でWBC同級9位の井上拓真(22=いずれも大橋)が、同級指名挑戦者決定戦(9月11日、東京・後楽園ホール)に臨むことが21日、発表された。六島ジムの東洋太平洋同級王者(WBC同級3位)、マーク・ジョン・ヤップ(29=フィリピン)と対戦する。

 日本最速で3階級制覇を達成した兄に続きたい拓真にとっては、勝てば新たな「年末の主役」に名乗りを上げられるチャンスが訪れた。2016年末に当時のWBO同級王者、マーロン・タパレス(26=フィリピン)への挑戦が決まっていたが、練習中に右拳を負傷したため中止に。手術で約1年間のブランクを強いられた。

 WBC同級王座は、前王者ルイス・ネリ(23=メキシコ)が今年3月の山中慎介(35=引退)戦で計量失格となったため空位となっている。延期となった王座決定戦が行われた後、新王者に拓真―ヤップ戦の勝者が挑戦することになる。

 そうなると世界挑戦は最速でも今年末ごろになる見込み。14年の年末からは尚弥が毎年世界戦を行ってきたが、今年は秋に始まる「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ」(WBSS)との兼ね合いで開催は微妙な状況だ。拓真の世界初挑戦が実現すれば、年末の目玉カードとなる可能性は十分にある。

 ケガで遠回りを余儀なくされたものの「体もバンタム級にフィットしてきた。自分のペースで試合をして、最終的にKOできたらいい」とモチベーションは高い。WBCバンタム級は歴代王者に辰吉丈一郎(48)、長谷川穂積氏(37)、山中氏ら偉大な選手が名を連ねる。「そこに名前を残して、小さいころからの夢でもある『兄弟で世界王者』を目指したい」と拓真。大きな目標のためにも負けられない。