【ダブル世界戦】王者が前代未聞の遅刻計量 井上尚弥「怒りは試合にぶつけます」

2018年05月24日 17時25分

前日とは別人のように頬がこけたマクドネル(左)と怒り心頭の井上

 24日に東京・文京区の東京ドームホテルで行われたボクシングのダブル世界戦(25日、東京・大田区総合体育館)の前日計量で、WBA世界バンタム級王者のジェイミー・マクドネル(32=英国)が1時間以上も遅刻するという前代見聞の事態が起きた。

 同級2位の井上尚弥(25=大橋)が3階級制覇に挑む試合。午後1時から予定されていた計量の会場に、マクドネルが一向に姿を現さない。

「1時半に変更となります」とアナウンスがあったが、実際にはその時刻になってようやく横浜市内のホテルを出発。2時ごろ会場に着いたものの、まずはトイレに駆け込み、2時10分にようやく、はかりに。

 注目の体重は井上がリミットちょうどの53・5キロだったのに対し、マクドネルは200グラムアンダーだった。

 ルールではWBAとローカルコミッション(JBC)の立ち会いで、井上のみが先に計量することも可能だったが、プロモーター(大橋ジム)はマクドネル陣営を待つことを選択。とはいえ、あまりに常識外れの行動だった。

 ひたすら待たされて「ふざけてますよね。謝罪のひと言もないし」と怒り心頭の井上は、写真撮影の際は、つかみかからんばかりの形相でマクドネルをにらみつけた。

 その王者は、前日までとは別人のように頬がこけ、井上も「40歳ぐらいに見えた」と驚きを隠さない。計量をパスした後もしばらくは動くことができなかったほどだった。

 会見できる状態ではなかったマクドネルに代わって対応したプロモーターのエディ・ハーン氏は「計量で体重超過、ということがないようにホテルでしっかり落としてきた」とサラリと言った後「我々は日本人と違って時間にきっちりしていない。時間に遅れるのは海外ではよくあること」とあきれた弁明をした。

 そんな様子に井上は「水抜き(の減量)で相当ダメージがあるんでしょう。体重を戻すのにはいいかもしれないけど、動きは悪くなるだろうし、ボディーを狙っていきたい。(怒りは)明日の試合にぶつけます」と落ち着きを取り戻した表情で話して引き上げた。