【ボクシング】3階級制覇に挑む井上尚弥 マクドネル戦“あえて”無料放送のワケ

2018年05月24日 16時30分

調印式に臨んだ井上(左)とマクドネル(手前)

 損して得を取れ。“怪物”井上尚弥(25=大橋)が3階級制覇に挑むWBA世界バンタム級タイトルマッチ(25日、東京・大田区総合体育館)が、王者ジェイミー・マクドネル(32)の母国、英国に加えて米国のスポーツ専門局「ESPN」で生放送されることが決まった。

 米国でボクシングのビッグマッチといえば視聴料を払って見るペイ・パー・ビュー(PPV)が主流。ときに100億円単位にもなる料金収入の一部は選手に還元され、巨額のファイトマネーにつながる。大橋秀行会長(53)は「『PPVで』という話もあったけど、あえて無料放送のチャンネルにした」。その理由を「とりあえずでもいいから(試合を)見てほしいので」と説明した。

 当日の試合開始は、ニューヨークなど米国東部では金曜日の午前8時すぎで、ロサンゼルスなど西海岸では早朝5時すぎ。PPVを申し込みながら寝過ごしてしまってはバカバカしい。「ならばいいや」となるより、無料放送をたまたま見た人にも名前を覚えてもらいたいということ。井上は3階級制覇を実現させ賞金争奪トーナメント「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ」(WBSS)参戦を見据える。これを踏まえてPPVの分配金が得られなくても無料放送となったのだ。

 23日には、調印式と記者会見が行われた。井上は「過去最高のチャンピオンとやれることを楽しみに思う。はっきりした形で勝ちたい」と意気込んだが、眠い目をこすりながら見る米国の視聴者を一気にシャキッとさせるファイトをしたい。