25日に東京・大田区総合体育館で行われるダブル世界戦の予備検診が22日、東京・文京区の後楽園ホールで行われた。

 メインのWBA世界バンタム級タイトルマッチで3階級制覇をめざす井上尚弥(25=大橋)の挑戦を受ける王者のジェイミー・マクドネル(32=英国)はこれまで、身長が178センチとされてきたが、この日の測定では175・5センチ。165・2センチだった井上は「予想通り」と話した。

 一方で胸囲は井上を6センチ上回る96センチ。「思ったよりも体はしっかりしている。仕上げてきてるな、という感じ」と井上は話したが、とても軽量級とは思えない体格に、周囲はリミット(53・5キロ)まで落とせるかを心配する。

 そのため、この日も大橋ジムの要請で検診会場には24日の前日計量で使われるのと同じはかりが用意されたが、検診の場で体重を計ることは義務ではないため、マクドネルは拒否した。とはいえ、この行動によって不安はますます高まるばかりだ。

 またセミでV3戦を行うWBC世界ライトフライ級王者の拳四朗(26=BMB)は「今日、練習して、明日はゆっくりしたい」とリラックスした表情。昨年5月にベルトを奪われ、今回がリターンマッチとなる前王者で同級1位のガニガン・ロペス(36=メキシコ)も「すごく落ち着いている」と話していた。