【ボクシング】王座陥落…田口良一陣営の度重なる不手際

2018年05月21日 16時30分

田口(右)は積極的に出てくるブドラーのパンチを浴びた

 WBA&IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ(20日、東京・大田区総合体育館)、統一王者の田口良一(31=ワタナベ)はヘッキー・ブドラー(30=南アフリカ)に0―3で判定負けを喫した。WBA王座は8度目の、IBF王座は初防衛に失敗。舞台裏では陣営の度重なる不手際があった。

 最終12回、田口が左フックでブドラーに尻もちをつかせたが、レフェリーは「スリップ」と判断。試合後に「ダウン」と訂正されたものの、採点はジャッジ3人とも「113―114」だった。試合開始から動きが悪く「ジャブで先手を取ろうと思ったけど後手後手になってしまった」(田口)。その原因は前日(19日)からあったのかもしれない。

 田口戦のジャッジは一人がブドラーと同じ南アフリカ人。これを知った田口は「判定になると向こうが有利。気になる」と話していた。ワタナベジムは2週間前にIBFからこの人選を通知されたが、試合前日になって変更を要求。結局、同日深夜に日本人ジャッジが一人入ることに決まった。だが、試合直前に対応させられたIBF本部は同ジムに強い不快感を示したという。

 さらに渡辺均会長(68)の「WBAとIBFに抗議文を送る。最終回はダウンの後も一方的に攻めていたから『10―8』ではなく『10―7』でいいはず」の主張も「ダウンを2回取らない限り、10―7にはならない」との世界基準からズレており、さらなる不評を買う可能性もある。

 約3年半保持した王座を失い、田口は「今は何も考えられない」。敗因がリング外にあるとしたらあまりに気の毒だ。