ボクシングのダブル世界戦(20日、東京・大田区総合体育館)でIBF世界ミニマム級王者の京口紘人(24=ワタナベ)に挑む同級10位のビンス・パラス(19=フィリピン)と、WBA&IBF世界ライトフライ級統一王者の田口良一(31=ワタナベ)に挑むWBA7位、IBF6位のヘッキー・ブドラー(29=南アフリカ)が17日、東京・品川区のワタナベジムで公開練習を行った。
9年前に父親を亡くしたパラスはその後、母国の英雄で元6階級王者のマニー・パッキャオ(39=フィリピン)から経済的支援を受けてボクシングを続けてきた。
今回の世界初挑戦に向けては「謙虚であれ。勇気を持って、頭を使って戦え」とのメッセージをもらったという。
一方、元WBA世界ミニマム級スーパー王者のブドラーは、昨年大みそかに田口が判定勝ちしてIBF王座を奪い取ったミラン・メリンド(30=フィリピン)と昨年9月に対戦して判定負け。
だがこの結果を不服とした陣営の主張が認められ、IBFはメリンドに勝った田口との対戦を指令したことで今回の試合となった。
田口の情報については「メリンド戦のビデオを3ラウンドぐらい見た。自信がなければ試合はしない。飲みにでも行くよ」と余裕しゃくしゃくの挑戦者がどんな戦いを見せるのか。