世界最大の総合格闘技団体「UFC」の日本大会「UFCファイトナイト・ジャパン」(23日、さいたまスーパーアリーナ)で、UFC初出場の女子プロレスラー・近藤朱里(28)がジョン・チャンミ(20=韓国)に判定2―1で勝利した。

 1Rは両者とも様子を見る静かな立ち上がりとなったが、2Rに入ると朱里が積極的に得意の打撃を繰り出す。的確なパンチがジョンの顔面をとらえ、鼻から流血するほどのダメージを負わせた。3Rも前に出続けた朱里は、ダウンこそ奪えなかったものの僅差の判定で勝利した。

 見事、白星デビューとなった朱里は「UFCチャンピオンが目標なので勝利できてうれしい。チャンピオンへのスタートが切れたと思う」と笑顔。判定の決着には「KOとか狙いたかった」と話したものの「打撃で支配して組み合うことがあればテークダウンを狙うつもりだった」というプラン通りの試合運びとなり、満足げな表情を見せていた。