総合格闘技「UFCファイトナイト・ジャパン」(9月23日、さいたまスーパーアリーナ)でキム・ドンヒョン(35=韓国)と対戦する元PRIDEライト級王者の五味隆典(38)が25日、自ら運営する「東林間 RASCAL GYM」で“ラストマッチ”への決意を語った。

 約1か月後に迫った試合に向けて「ホームでできるっていうのは素直にうれしい」。しかし、ここ最近は4連敗。UFCでの戦績も4勝8敗と厳しい状況に追い込まれており「契約上、これが最後の試合になるかもしれない」。事実上、この試合がUFCでのラストマッチになる可能性が高いことを示唆した。

 ただ、感傷に浸る様子はなく「オレはオレで、やりたいことをやらせてもらう。最後のわがままと思って、ファンに付き合ってもらいたい。全力でやるだけ」と必勝を誓った。そのために調整方法も変えた。UFC挑戦以降、スパーリングなどの技術練習に偏っていたとし「今は基礎練習をしっかりやっている。基礎体力を戻そうということで。地道な練習を繰り返しています」と、ウエート中心のトレーニングを繰り返しているという。

 今後については「この試合で終わるかもしれないし。一試合一試合大事にしたい」と表情は険しい。結果はどうあれ節目となることは確実な一戦で、代名詞とも言える“スカ勝ち(KO、一本勝ち)”で新たな道を切り開くことができるか。