立ち技系格闘技「シュートボクシング(SB)」の女子の祭典「Girls S―cup 2017」(7日、東京ドームシティホール)で、“絶対女王”RENA(26)はイリアーナ・ヴァレンティーノ(29=イタリア)に判定3―0で勝利した。

「攻め切れなかった。今の私の欠点は冷静すぎること」。試合後に猛省した言葉が試合内容のすべてだった。2015年大みそかの総合格闘技イベント「RIZIN」で勝利した相手との再戦は終始、RENAペース。ジワリ、ジワリと間合いを詰めていき、2Rには前方への投げが決まった。さらに3Rではパンチのラッシュを仕掛け、背後からバックドロップを狙う場面もあったが、公約のKO勝利を逃した。女王は「期待に応えられず、申し訳ないです」と集まった2344人超満員の観衆に頭を下げた。

 次戦はRIZINの女子トーナメント(10月15日、マリンメッセ福岡で開幕)出場が発表されているが、SBのシーザー武志会長(61)は「トーナメントに出すかはまだちょっと分からない。いろいろクリアする部分がある」と話した。課題も見つかったことで「もっともっと立ち技を勉強しないと」(同会長)と感じる部分があり、総合への継続参戦にストップをかける可能性もありそうだ。立ち技か総合か、女子格闘技人気をけん引する女王の今後に注目だ。