立ち技系格闘技「シュートボクシング(SB)」は24日、都内で会見し「S―cup 2016」(11月11日、東京ドームシティホール)で“絶対女王”RENA(25)がキンバリー・ノヴァス(25=ブラジル)と対戦すると発表した。RENAはムエタイなどで活躍する強敵の撃破に自信満々。「女子格闘技界の顔」として奮闘するが、その先にはさらなる“過酷な期待”がかけられている。それは…。

 ムエタイと総合格闘技でのタイトル獲得経験もあるブラジル娘が対戦相手に決定。RENAは「投げて、絞めて、倒して勝ちたい。派手な技を1コしたいので、バックドロップを決めたい。へそで投げるきれいなバックドロップを」と必勝を誓った。

「S―cup」では男子のトーナメントが行われるが、それを差し置いてこの一戦がメーンとなる。RENAは「メーンを任されるからには変な試合はできない」ときっぱり。9月25日のRIZINさいたまスーパーアリーナ大会では元レスリング世界女王・山本美憂(42)との“女王対決”を制し総合格闘技2連勝を飾り、すでに「女子格闘技界の顔」としての貫禄が漂い始めている。

 気になる総合格闘技3戦目については「まずは11月の試合が終わってから」と言いつつ「今週くらいからまた総合の練習も再開する予定です」と前向き発言だ。RIZIN関係者からも「年末、大みそかの大会も出てもらいたい」とのラブコールを送られている。さらにRIZIN関係者はこんなプランを明かした。

「実は年末か来年に女子のトーナメントを開催したいと思っている。RENA、村田夏南子、ギャビ・ガルシアの3人のおかげで女子の試合が非常に盛り上がっている。この人気をトーナメントで一気に爆発させたい」

 RENAはもちろん、村田、ガルシアの3人はここまでRIZINマットで総合格闘技デビューから無敗の連勝街道を続けている。この3人を軸にトーナメント開催を計画しているという。

 中でも目玉として期待されているのがRENAだ。本人は「女子のトーナメントですか…。やれば盛り上がるのは盛り上がるでしょう」とポツリ。SBでの試合を控えていることもあって、言葉を選んで明確な意思を明かさなかった。

 もちろん開催が実現すれば「日本のエース」として出場の期待がかかることは確実。目前の一戦を突破した後もRENAの動きから目が離せなくなりそうだ。