ボクシング元世界3階級制覇王者の亀田興毅氏がファウンダーを務めるイベント「3150ファイトVol・3」(14日、エディオンアリーナ大阪)でプロボクシングデビューする総合格闘家の石井慧(35)が、皇治への〝嫉妬心〟を露わに活躍を誓った。

 練習拠点のクロアチアで2019年に国籍を取得した石井は、今年6月に同国のボクシングコミッションでライセンスを取得。今回はクロアチア戦士「サトシ・イシイ」として高山秀峰(スパイダー根本)と対戦する。13日には前日会見に臨み「クロアチアのボクサーとして、勝利をクロアチアに持って帰れるように、明日は頑張ります」と静かな闘志をみなぎらせた。

 そんな石井だが、今回の試合はある思いを胸に秘めてリングに上がる。それは「青木(真也)先輩を振り向かせたい」というものだ。かつて石井は青木と練習を共にするなど蜜月の関係を築いていたが、最近はやや縁遠い状況になっているとのこと。といっても石井が拠点を海外においているのだから無理はないのだが、本人には思うところがあるようだ。

 会見後、取材に応じた石井は声色を変えて「サトシ・イシイの代わりに私、田所ひろしがコメントします」と意味不明なことを口走ってから「最近、青木先輩は皇治とやけに仲良くなってるでしょ。それが悔しいんですよ。だから今回、皇治よりいい試合をして振り向かせたい。青木先輩を取り返したいんです」と力説する。確かに最近、青木は皇治のユーチューブチャンネルに度々登場するなど急接近してはいるが…。

 そんな流れで同大会後の「ABEMAスペシャルマッチ」でヒロキングと対戦する皇治に対して、妙な嫉妬の炎を燃え上がらせているというわけだ。石井は「皇治のスパーリングも動画で見ましたけど、僕ははるかに厳しい環境で練習してきましたから。圧倒的な戦いをお見せできると思います。体もみんなが驚くくらいゴツくなりました。と、イシイは言っています」と自信たっぷりに話した。

 理由はどうあれ、ヤル気みなぎるのはいいことだ。試合の結果とともにこの変な三角関係の行方も見届けたい。