満を持して宣戦布告だ! 総合格闘技イベント「DEEP.108 impact」(10日、東京ドームシティホール)でDEEPライト級王者の大原樹理(31)が、石塚雄馬(37)を下し初防衛。試合後にRIZIN同級王者のホベルト・サトシ・ソウザ(32=ブラジル)のクビに狙いを定めた。

 圧勝だった。ゴングとともに打撃ラッシュを叩き込むと、ヒザ蹴り、右ストレートで尻もちをつかせてサッカーボールキックを一撃。これで失神させて文句なしのKO勝ちを収めた。8連勝を決め、金網によじ登って歓喜すると「組まれれば、すぐにでも試合をします」。鉄人ぶりをアピールした上で「DEEPに出場しつつ〝もう一つ上の舞台〟で有名になりたいっていうのもあります!」とRIZINへの再出撃に意欲を見せた。

 もちろん出るからには狙いは、タイトルしかない。現在、牛久絢太郎と伊澤星花が両団体の王座を同時に保持していることに触れて「DEEPとRIZINの2冠王者になってみたいです」とぶち上げた。RIZINのライト級にはボンサイ柔術を武器に旋風を巻き起こしているソウザが頂点に君臨しているが「日本人では、俺が一番近い所にいるんじゃないですか? 狙ってみたいと思います」と断言した。

 果たして大原は最強王者と対戦することができるのか。来るべき日に向けこのまま勝利を重ねていく。