立ち技メガイベント「THE MATCH 2022」(19日、東京ドーム)で唯一のオープンフィンガーグローブ(OFG)戦で、RISEの〝路上王〟ことYA―MAN(26)が〝問題児〟芦澤竜誠(27)を豪快すぎるケンカファイトで粉砕した。

 カード発表会見でも前日計量でも乱闘を繰り広げたならず者二人は、期待以上のファイトを展開した。先に入場した芦澤はラップで韻を踏みながら入場し、独特な躍りで闘志を高ぶらせる。一方のYA―MANは女性ダンサーに囲まれ大興奮で登場。〝ナマズ〟と呼ばれる芦澤を釣りあげるようなしぐさであおった。

 先に仕掛けたのは芦澤。ゴングとともにダッシュして飛び蹴りをかます。だが、YA―MANは冷静にこれをかわすと、蹴り足を捕まえて強烈なパンチを一撃。一瞬相手の動きの緩くなったところにOFGの拳を何発もたたきつけ最初のダウンを奪った。

 根性で立ち上がる芦澤に、YA―MANは容赦なし。今度は強烈なローキックで何度もすっ転ばせると、最後はパンチの連打から強烈な右のパンチをアゴにヒットさせてKO勝ちを収めた。

 試合後、YA―MANは「武尊と天心って天才じゃないですか。アッシー(芦澤)も歌がうまいし。でも、俺は何も持ってないんですよ。なのに、この凡人が格闘技の最高峰の舞台に立ててるんですよ」とメッセージ。

 さらに「気合と根性があれば、凡人でもここまで来れるっていうのを俺とアッシーが証明したのかなって。俺たち凡人だってここまでこれる」と話した。芦澤とYA―MANはどこからどう見ても凡人ではなく、変人なのではないか…とツッコミを入れるのは野暮というものだ。

 そして「誰でも頑張ればYA―MANにならなれる…ってなりたくないかもしれないけど、努力すればここまで来れるんで、皆さん頑張ってください」と6万人の観衆を応援した。