立ち技メガイベント「THE MATCH」(19日、東京ドーム)で、RISEの風音(23)がK―1の黒田斗真(21)が両団体のホープ対決を制した。

 風音と黒田はともに、両団体で昨年開催された53キロ級の国内トーナメントで優勝。試合は互いに一歩も譲らない意地の張り合いとなった。序盤から前に出て右ストレートとローキックを放っていく風音に対し、黒田は的確に左ストレートをヒットさせていく。3Rを終えて判定1―1となり、延長Rに突入した。

 延長Rに入ると風音のプレッシャーが上回ってく。ダウン判定にこそならなかったが、強烈な右ボディで黒田に尻もちをつかせると一気にペースアップ。その後も右ストレートをクリーンヒットさせて、延長R3―0で判定勝利を収めてみせた。

 RISEの未来を担う男として対抗戦では負けられなかった。風音は「一番はすごいホッとしてる感じ。(相手の強さは)イメージしてる部分もあったけど、それを上回る部分もあって、さすがK―1で一番強いと言われるなと思う部分はありますね。すごく楽しかったですね、全てが」と安堵するとともに黒田を称えた。「一人の選手として黒田選手は強かった。RISE、K―1関係なく彼と試合できてよかったですね。楽しかったですね」と充実の表情を浮かべた。

 今後の展望については「世界一強くなるためにやってるんで。強いと言われている人全員倒して、世界一になろうと思います」と豪語。4月の那須川天心RISEラストマッチで善戦し一躍注目を集めた男は、さらなる進化を誓っていた。