大舞台から新章幕開けだ! 立ち技メガイベント「THE MATCH 2022」(19日、東京ドーム)で元K―1ライト級王者のゴンナパー・ウィラサクレック(29=タイ)と対戦する白鳥大珠(26)が意気込みを語った。2019年に「RISE WORLD SERIES61キロ級トーナメント」を制した勢いを〝キックの王子様〟は取り戻せるか。
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 ――ゴンナパーの印象は

 白鳥 穴が少ないタイプなのかなと。ガードも堅いし、プレッシャーをかけてくる。純粋に強い選手だと思いました。タイの選手だけどムエタイだけじゃない、K―1に合っているスタイルだと。楽しみですね。久々にバチバチの試合をできそうだと思っています。

 ――どんな勝ち方をしたいか

 白鳥 向こうはプレッシャーをかけて倒しに来ると思うので、僕的にはそうやって来てくれたところでアゴに入れるイメージです。

 ――KO勝ちを狙うと

 白鳥 ここ最近、KOできていなくて…。今回はいい意味で吹っ切れていて、後先のことを考えずに1ラウンド(R)から好きなようにやりたいと思います。

 ――最近は吹っ切れていなかったのか

 白鳥 ずっと迷いがあったんですよね。一度負けてから。

 ――20年10月に直樹に喫した1R、TKO負けのことか

 白鳥 (18年に)RISEに来てからずっと勝ち続けて(12連勝して)きていて、そこで一度負けてその後も(年2月に原口健飛に)負けて、どんどん迷い込んでしまったというか。自分の中で正解がわからなくなったんですよね。守りに入ってしまった。

 ――その迷いから抜け出しつつあると

 白鳥 この間(4月の秀樹と)の試合になんとか勝って「守りに入るのはもういいかな」と思って。変に意識しないほうが自分らしく戦える。昔の気持ちを思い出したというか。6月、東京ドームで楽しみだし、何か残したいですし。

 ――目立つつもりだ

 白鳥 正直、一般的な注目度だったり、話題性では他のカードのほうが強いのはわかっているので、試合で魅せるつもりです。東京ドームで何万人の前でどれだけインパクトを残せるか。それを考えるだけで今は楽しいですよ。

 ――観客を総立ちにさせる

 白鳥 豪快なKOをすれば絶対に沸くじゃないですか。もしかしたら二度と味わえない歓声を浴びるかもしれないので。それを考えると、ここ数戦の守る気持ちはいらないと思うし。攻めるしかないですね。

 ――同じジムの那須川天心はK―1のエース・武尊との一戦に臨む

 白鳥 本当、いろんな気持ちがあったと思うんですよ。最初は天心がアピールしていて、本当にやりたかったと思うし。それが壁もあって実現しなくて。

 ――諦めているように見える時期もあった

 白鳥 それでもどこかで諦めていない気持ちを持ち続けていたと思うんですよ。「もうそこは見てないよ」みたいに言っている時期もあったと思うんですけど、実際はやりたかったと思う。その気持ちを持ちながらずっと勝ち続けたのはすごいと思います。現時点では同じ大会に出るのは最後になる可能性が高いと思うので(先に試合をする)自分が結果を残して、気持ちよくつなげたい。

 ――那須川にはどんな勝ち方をしてほしいか

 白鳥 白黒つけてほしいです。どっちも強いので難しい戦いですけど、どこから見ても「天心が勝ったな」という試合を見せてほしいです。

 ――最後に

 白鳥 熱い試合がしたいです。東京ドームの大歓声を浴びたい。勝って、コーナーに上りたいですね。