立ち技メガイベント「THE MATCH 2022」(19日、東京ドーム)で行われる〝キック界の神童〟那須川天心(23)とK―1のエース・武尊(30)のドリームマッチが近づいてきた。ボクシングイベント「3150FIGHT」のファウンダー(設立者)で元世界3階級制覇王者の亀田興毅氏(35)は2人の対決をどう見るのか――。

 興毅氏は世紀の一戦を行う両者と拳を交えたことがある。那須川とはスパーリング、武尊とはマスボクシング。その時の状況が違うため、勝敗予想に関しては「一概には言えない。両者ともかなりの高いレベルで優劣がつけられない。本当に五分五分だと思う」と頭を悩ませつつも「あくまでボクシング界にいる立場としては天心選手に期待したい」と語る。

「僕個人の意見というよりは、ボクシング界の一員としての気持ちです。天心選手はこれからボクシングの世界に来ると言われている。天心選手がボクシングで世界チャンピオンを目指しているのであれば、その未来がイメージできるような戦いを見せてほしいですね」

 今回のルールは3分3ラウンド(R)、延長1Rのスリーノックダウン制。これを踏まえて興毅氏は「ボクシングは12Rあります。12Rと3Rでは戦い方などは大きく変わってきますが、この3Rの間に武尊選手を完封できるのか楽しみにしています」とエールを送った。