フジテレビの放送見送りに揺れる立ち技のメガイベント「THE MATCH2022」(12日、さいたまスーパーアリーナ)で激突する〝キック界の神童〟那須川天心(23)とK―1のエース・武尊(30)が、地上波放送復活を呼びかけた。

 那須川と武尊は地上波で放送される〝世紀の一戦〟への思いを語っていたが、生放送を予定していたフジテレビが先月31日「THE MATCH」の放送を見送ると突如発表。公式サイトで「主催者側との契約に至らず、フジテレビで放送しないことが決まりましたので、ここにお知らせします」とした。

 格闘技界に波紋を広げる事態となったが、これを受けて那須川は自身のインスタグラムを更新。自身がキックを始めたきっかけも地上波での観戦だったとした上で「この試合は沢山の子供達、未来のある人達、より多くの人に観てもらいたい それには地上波しか方法は無い もし地上波でやらないのであれば俺はもうやめてもいいと思ってる 最後なんだ これで終わりなんだ 頼む。 日本はまだまだ出来るはず」と訴えた。

 一方の武尊もデビュー当時にテレビ放送がなく悔しい思いをしたことを告白。以来、地上波放送復活を目標に戦ってきたことを強調した上で「数年前にフジテレビで この試合の実現に向けてお話をさせて頂いて 一緒に実現に向けて動いて頂いて 一緒に作り上げてきたこの大会を フジテレビで 世の中の人に届けて欲しいです。格闘技の未来の為に 僕らが人生を懸けて戦うこの試合を 放送してください」とした。

 両雄の思いが届くことはあるのか――。