あの一戦は、なぜ〝消滅〟したのか――。立ち技のメガイベント「THE MATCH 2022」(6月19日、東京ドーム)で、K―1の元スーパーライト級王者・安保瑠輝也(26)がRISE同級王者の山田洸誓(29)と対戦することが決まった。

 早くから出場を期待されたものの、対戦相手がなかなか決まらず紆余曲折を経て山田戦にたどり着いた。会見では「派手な試合を、安保瑠輝也を見せようと思います」としつつ、相手が苦手な納豆を会見場に持ち込む〝安保劇場〟を展開。一方で「話題性のある求められているカードではないと思うんですけど…」と漏らす一幕もあった。

 その「話題性のあるカード」の筆頭が、SNS上のやり取りで浮上した平本蓮との対戦だろう。丁々発止のやりとりの末、キックルールでの対戦が濃厚とみられていた。だが、2020年大みそかのMMA挑戦から2連敗を喫している平本に対し、周囲が「今はMMAに集中するべきだ」と説得。これにより平本のキックへの〝限定復帰〟は見送られた。

 その後も外国人選手との対戦が浮上するも、決定には至らなかった。ブラジルからルイス・グスタボがSNSで名乗りを上げたが、こちらは「そもそも対戦相手に浮上していないので、消滅もしていません。ただ、今回見せたやる気をみんなが買っているので、どこかでチャンスが与えられると思う」(格闘技関係者)とのことだ。

 晴れて出場が決まった安保が、その暴君っぷりでメガイベントを盛り上げる。