〝キック界のドン・ファン〟こと皇治(33)がインタビューに応じ、注目発言を連発した。7日の格闘技イベント「HEAT50」でダウサコン・BANGBANGGYM(タイ)に喫した判定負けが、1週間後に覆った異例の事態について初めて告白。よせばいいのに、メガイベント「THE MATCH 2022」(6月19日、東京ドーム)にも〝アニキ節〟を炸裂だ。

 ――大阪と東京でイベントを行い多くのファンと交流した

 皇治 うれしいですよ。「皇治の存在が生きがいになっている」と言ってくれる人もいるので、そういう人たちのためにこれからも戦って、いろんなことにチャレンジしていかないとアカンなと改めて思いました。

  ――今後もどんどんチャレンジすると

 皇治 自分がK―1に行くのも面白いし、自分で興行をしようとも思っているんですよ。

 ――え、自主興行!?

 皇治 今年中にできたらいいと思います。

 ――夏には次戦を予定しているようだが

 皇治 8月くらいに「楽しいこと」をやろうかなと。団体やジャンル関係なく格闘技を盛り上げていけたらいいと思います。そのための知名度だと思うんで。

 ――ダウサコン戦の判定が1週間後に覆った

 皇治 何もうれしくないですけど…。俺の試合とは関係なしに思うんですけど、みんなミスはあるんだから、ジャッジも覆していっていいと思うんです。野球とかサッカーも今はVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)とかあるわけだから。でも、普通は(判定を覆すことを)認めないじゃないですか。それをしたHEATは新しいものを見せたと思います。

 ――3ラウンドマスト判定のはずがドロー裁定で延長に突入した

 皇治 周りは「延長なしじゃないのか?」とかいろいろ騒いでましたけど、本人の俺が言ったらイケてないと思って黙ってました。だけど、まさか覆るとは思わなかった…。今「延長分のファイトマネーをくれ」って言ってます(笑い)。

 ――さすがだ(笑い)

 皇治 しかし、これでなんやかんや王者に2連勝ですから。ムエタイちょろいな、と。対戦相手は何の罪もないからかわいそうでしたけど、お互い倒せばよかっただけなんでね。まあ、課題を残してリングを下りるから、なんやかんやアンチも騒げて話題になってええんですよ。

 ――「THE MATCH 2022」のカードが続々決まっている

 皇治 運動会みたいに集まって合同練習してたじゃないですか。改めて出なくてよかった。

 ――RISE勢の合宿のことか…

 皇治 信じられへん。仲良しこよしをしてしまったら冷めるよ。

 ――…。何かと縁のあるYA―MANと芦澤竜誠が対戦する

 皇治 これは面白いと思います。殴り合いで。でも色気がない。せっかく俺がボランティアしてやったのに…。どっちが勝つか分からんけど、記者会見は完全に芦澤の勝ちでしたね。

 ――かねて評価の高い野杁正明はシュートボクシングの海人と対戦する

 皇治 これは楽しみですよね。野杁の強み? 冷静さじゃないですか。舞台の大きさにかかわらず強いと思います。ただ、海人も詳しくは知らないけどずっと勝ってますもんね。ベイノアも一瞬で倒されましたし。

 ――予想は難しいか

 皇治 いや、これは野杁でしょ。海人が経験したことのない形で倒されると思います。変な話、メインより技術は高いと思います。ただ、いかんせん華がない。海人もあんなにかっこいいのにね。ああ…カリスマ性を分けてやりたい。

 ――相変わらずだ

 皇治 よく「あいつは人気だけや」とか言うヤツがいるじゃないですか。俺は「だったらそいつが人気を得たらいいやん」と思うんですよ。青木(真也)も負けよったでしょ?

 ――20日のグラップリング戦でケイド・ルオトロ(米国)に判定負けした

 皇治 それで「青木は終わった」とか「青木を持ち上げすぎや」とか言うヤツがいるけど「じゃあ、人気も集客も青木を超えたらいいだけやん」って思うんですよ。それをできないヤツが言うのが一番情けない。

 ――なるほど

 皇治 個々が看板を背負って戦うのが格闘技なんですよ。そうじゃないヤツはチームプレーをやってろと。そういうところがファンに届かないんじゃないですかね。「ライフ・イズ・コンテンツ」ですよ。