〝お叱り〟必至? シンガポールの格闘技イベント「ONEチャンピオンシップ」(20日、シンガポール・インドアスタジアム)でのグラップリング戦で柔術界の新星ケイド・ルオトロ(19=米国)と対戦する〝バカサバイバー〟こと青木真也(38)が不吉な予告を放った。

 3月の秋山成勲戦で2ラウンドTKO負けを喫してからわずか2か月での〝復帰戦〟を前に国際電話で取材に応じた青木は「今回のテーマは純粋に自分の好き勝手に楽しむこと」とした。動画での視聴者やファンを意識せず、あくまでも自分本位で金網に入るとして「今回は普通の人に届けるつもりはないよ。狂います」と断言する。

 その理由は、この試合を〝再起戦〟と位置付けているからだ。青木は「昔の自分をもう一度取り戻すというか。塩(つまらない試合)に徹して、勝ちたい。皆さんに怒られるような、意見をいただける試合ができればいい。だって万人から支持を受けるのは俺らしくないだろ」と声をしゃがれさせる。

 だが、ONEは11日にレジェンド柔術家のレオナルド・ヴィエイラを副社長に据えてグラップリング部門の拡充を目指すと発表したばかり。その試金石となる一発目の大会でのグラップリング戦を任された人が〝塩〟を宣言するのはいかがなものなのか。青木は「確かにグラップリングは面白いよ。そこに力を入れるのはいいと思う。でも、俺のグラップリングはしょっぱいってことをみんな忘れていないか? 2年前の世羅(智茂)戦なんてすごかっただろ? そういう意味で『ONEは大丈夫なのかな』って、オレだって思うよ」と他人事の様に毒ガスを噴射した。

 なお、この試合から3日後の23日には堀田祐美子の店「HEARTS82」で高木三四郎、ケンドー・カシンと集合し、「サイバーファイトフェスティバル2022」(6月12日、さいたまスーパーアリーナ)に向け決起集会を行う。青木は「勝って帰国して、堀田さんに褒められたい。そしてサブミッションボーナスの5万ドルをゲットして、そこから6%の加盟料を払った上で堀田さんとの交際記念大会を開きたい。見ててくれ」と意味不明なことを口走ると通話を強制終了するのだった。