ロシア総合格闘技(MMA)連合のラドミール・ガブドリン会長が、監査部門の会長を務めていた〝人類最強の男〟エメリヤーエンコ・ヒョードルの電撃辞任に言及した。

 ヒョードルは突如として同連合の要職を辞任して理由も明らかにしなかったことから、ロシアによるウクライナ侵攻との関連性などさまざまな憶測を呼んでいる。

 そうした中、ガブドリン会長は同連合の公式サイトで「ヒョードルの辞任は我々にとって損失だ」と遺憾の意を表明。「それでも私はヒョードルの決定を尊重する。彼はロシアでMMAの発展に多大な貢献をした。私にとってヒョードルはアイドルであり、偉大なアスリートであり、生きる伝説以上の存在だ。彼は常にともにいる同志だ」とコメントした。

 その上で、ロシアの格闘技界が一体となってウラジーミル・プーチン大統領に忠誠を誓うことを宣言。「ロシアのMMA連合については、スポーツ関係者、アスリート、審判、コーチ、地域連盟など、我々全員がロシア連邦ウラジーミル・プーチン大統領に従って行動することを特に強調したい」と力を込めた。

 ロシアの格闘技界を巡る動向に注目が集まりそうだ。