格闘家の朝倉未来が31日、自身のユーチューブチャンネルで先日行われた「1分1ラウンド」の格闘技大会「BreakingDown」で、強烈な存在感を示したこめお氏と対談した。

 こめお氏は〝アウトローのカリスマ〟瓜田純士と対戦し、惜敗。「めちゃめちゃ悔しかった。覚悟持って上がったのに負けた」と語った。

 こめお氏は川越少年刑務所で服役経験があるが、きっかけになった事件にも言及。8年ほど前の同氏は「チンピラ、不良の付き人みたいなことしてた」そうで「(知り合いが)キャバクラをオープンすることになって、当時僕も高校1か月位で退学しちゃって、働ける場所ってキャバクラとか現場系の仕事しかなかった」という。

 事件が起きたのは、働き始めてから10日後。「お客さんが女の子にお触りとかしちゃったのをボーイ5人が見て、うち2人が注意しに行って、ケンカになった」という。すると、5人のボーイのうちの1人が客のカバンから現金を盗んで逃走。あとあと、そのボーイは偽名で働いていたことが判明したという。

 しかし、それもあとの祭りで、すぐに警察が駆け付け、店にいたこめお氏含むボーイは「強盗監禁罪という罪で署に連行された」という。

 こめお氏は事件当時、キッチンで皿洗いをしていただけだったが、巻き込まれる形で逮捕。警察の取り調べにも頑なに容疑を否認したが、最終的に刑務所に4年半入ることになったという。

 出所後は「自分で会社やったりとかしたけど、すぐ潰れて。口座もそもそも作れない。ローンも通らない。投資家も集まらない」と回想。ネット上ではこめお氏の経歴が出回っており、コワモテな外見とは裏腹に経営者だったことが判明し、様ざまな臆測が飛んでいるが、こめお氏いわく「SNSで『社長』と言われているけど、そんなカッコいいものではない」と明かした。

 BreakingDownでは周囲を威嚇する姿が話題となった。こめお氏は「自分は本当に底辺にいた。だからあそこにいた覚悟のない奴ら、本気で全員ぶっ飛ばすつもりだった」とキッパリ。次回大会への継続参戦も決まり、次なる目標を「後藤祐樹とか久保田(覚)をぶっ飛ばしたい」と言い切った。

 主催者の朝倉はこめお氏について「これが素なんで、このまま貫いて欲しい。大会の顔になって欲しい」と期待。続けて「(BreakingDown)はヤラセはないんだけど、あそこまで喧嘩とか起きるとヤラセだとか茶番だとかそういう意見もチラホラあるなか、本当に筋を通す男がいることによって面白さが増える。深みが出る」と語った。