立ち技格闘技「RISE」の年間最大興行「ELDORADO 2022」(4月2日、東京・国立代々木競技場第一体育館)で那須川天心(23)と激突する風音(22)が21日、練習を公開した。

 天心のRISEラストマッチで同門対決に臨む風音は、この日の公開練習ではドラムミットにひたすらパンチを打ち込んだ。「一番安牌のヤツです。手の内を見せたくない? そうですね、できれば(公開練習を)やりたくなかったんですけど」と鉄のカーテンを敷いた。

 風音には天心の父・那須川弘幸TEPPEN GYM会長がセコンドに就く。対戦決定後は天心と顔を合わせる機会がないというが、それでも同門対決に対して〝雑音〟が聞こえてくるのも事実だ。「逆に多すぎて、なんか勝手に言っとけばええやんって。なんとも思わないですね。同じようなコメントばっかりなんで。センスないなって思いますわ」とシャットアウト。「絶対に勝つ、なにが何でも勝ってやるって思いですね。特別感よりワクワク感が大きいかなって。この選手に勝ったらどういう先が広がってるんだろうって。想像つかないですよ。どんだけ評価されて、どんだけ自分自身強くなるのか。そこも楽しみですね。プレッシャーなんかないですよ」と腕をぶした。

 下馬評では圧倒的不利がささやかれている。前日20日に公開練習を行ったYA―MANも、天心勝利を予想した上で「判定では勝てないから倒しに行くしかない。そうなると、天心君がKOする確率は高い」と分析を明かしていた。それでも風音は「みんな言ってること一緒なんで。普通の意見ですよね。その普通を覆してきたのが僕なんで。今回も一緒です」と豪語。天心のRISEラストマッチで世紀の番狂わせを誓っていた。