立ち技打撃格闘技「RISE」の年間最大興行「RISE ELDORADO 2022」(4月2日、東京・国立代々木競技場第一体育館)のファンイベントが3日、新宿フェイスで行われ、メインで風音(23)と対戦する〝キック界の神童〟那須川天心(23)が意気込みを語った。

 イベントに登場した那須川は、2分間のミット打ちを行った。高速の動きで観客にため息をつかせたかと思えば、相手の蹴りをキャッチしてから片手を地面について反転し、蹴りを相手のあごに叩き込むなど変則的な技も披露。那須川は「こういうのを試合でも決めてきたりしたので、今回どんな技がサク裂するか、見てほしいと思います」と自信たっぷりに話した。

 今回がRISEでのラストマッチとあって「RISEでの引退試合っていうのもそうですけど、ほかの試合も注目していただければ。僕はいなくなるので、ほかの選手もどんどん知ってもらえるように、いい試合をしてほしいなと思います」と他選手の活躍にも期待を寄せる。また、弟の龍心が第1試合の笠原直希戦でデビューするが「兄として温かく見守ってもらえたらなと思います。第一試合龍心でメイン僕なんでしっかり締めくくりたいと思うんで」と話した。

 対する風音は3分のミット打ち。那須川と同じくTEPPEN GYMを拠点とする同門だ。だが今回の対戦が決まり、那須川の父でもある那須川弘幸会長は風音の陣営についた。試合に向けて風音は「コンディションは日に日に上がっている状況です。倒すための練習は毎日やっている感じです」。那須川会長は「自分の息子ですけど、なめくさっているので。それを俺と風音で勝って叩き直してやろうという覚悟です。これが決まってからお互い敵同士なので。風音とやるって決めたので。茶番でも何でもない。本気で那須川天心をやっつけにいきます」と厳しい表情で話した。

 親子ゲンカでもある同門対決は、間違いなく激闘となりそうだ。