古巣の見解は――。元K―1スーパーウエルター級王者の木村〝フィリップ〟ミノル(28)がボクシング転向を表明している。昨年12月のK―1大阪大会で同級の防衛戦に臨んだが、3ラウンド(R)TKO負け。それが卒業マッチとなった。

 その後、動向が注目される中でボクシング転向を発表。自身のユーチューブなどで「つらいだろうなっていうのは思うけど、それがすごい楽しみであったりワクワクする」と目を輝かせた。

 この挑戦に反応は様々。元格闘家の魔娑斗は自身のユーチューブで、夢のある話としながら年齢や木村のK―1時代のKO負けの多さ、世界的に層の熱い階級などを鑑み「そんなに甘くない」と指摘。元WBA世界ライトフライ級王者の渡嘉敷勝男氏は「ボクシングでも最高にスリリングな試合ができる」と太鼓判を押している。

 一方、古巣はどう見ているのか。K―1の中村拓己プロデューサーに話を聞くと「(昨年12月の)試合が終わった後に、どういう方向になるか改めて話しましょうという中で、ボクシングというアイデアが出ていた。僕らとしては『それなら頑張ってこいよ』ということでした」と後押ししたという。

 さらに「(元Kー1スーパーバンタム級王者)武居(由樹)選手もそうですが、K―1でやり切って、次のステージというところでボクシングという選択肢を選ぶ人も当然いるだろう。僕ら的にはルールにのっとった形で卒業する選手であれば、応援していきたいと思っている」と見解を示した。

 ちなみに武居は転向後、3戦連続1RKO勝利と快進撃を見せている。木村も続くことができるか。