格闘王・前田日明氏(62)が1日、自身のユーチューブチャンネルを更新。大みそかの格闘技イベント「RIZIN.33」(さいたまスーパーアリーナ)の注目の試合に独自の見解を語った。

 当日まで欠場をにおわせ続けた人気ユーチューバー・シバターは、元K―1ウエルター級王者の久保優太にまさかの勝利。この試合には「久保君は油断しましたね」とした上で「シバターは心理戦もやっているしね。10何キロ、20キロ下の選手をつかまえて。同体重だったら(シバターの)あんなパンチ効かないですよ。(久保は)こういう試合を受けない方がいいですよね」と解説した。

 さらに自身が主宰した「アウトサイダー」出身の〝最強兄弟〟にも言及。兄の朝倉未来が斎藤裕にリベンジを果たした一戦に「日本レベルでなく海外で見る試合のレベルでしたね。瞬間、瞬間を見逃せない緊迫感。これが格闘技。触れれば切れる攻防だった。今、こういう試合をできるのはこの2人しかいないですね」と高評価を下した。

 一方、メインのバンタム級トーナメント決勝となった朝倉海と扇久保博正の試合は「扇久保君はいい選手だった。(2020年8月に敗戦した)前回の朝倉海戦とは違って後ろに引かない。回り込んで片足タックルの戦術だった。あっぱれ!」とした。海に対しては「ファーストコンタクトで相手のムードを打ち砕けばよかった。それができずに相手に主導権を持たせてしまった。セコンドもうまく、彼を動かせてやればよかったかな」とチーム戦術も敗因と指摘した。