人気ユーチューバーのシバター(36)が4日に米国で開催された総合格闘技イベント「ベラトール 272」バンタム級タイトルマッチで堀口恭司(31=ATT)の逆転KO負けに「悔しすぎる」と心境を明かした。

 堀口は王者のセルジオ・ペティスに対して優勢に試合を運んだが、4ラウンド目にバックハンドブローを食らい、衝撃の失神負けを喫した。

 シバターと堀口はお互いの趣味がバス釣りと共通点もあり、ユーチューブでコラボするなど友人関係に当たる。6日にタイトル「堀口恭司が負けたのが悔しすぎる」で動画を配信。「非常にショックな内容で(すぐには)動画が撮れなかった。気持ちの整理ができたので(撮影している)」と切り出す。

 試合を振り返り「完全にコントロールしていた。どう転んでも判定になれば勝てる内容だった」とシバターは評価する。

 敗因については「つまんない試合はできないと。アメリカのファンからも愛される選手にならないと、自分の地位が上がっていかないと。だから観客のブーイングを受けて、スタンド(での戦い)に戻したと。ただ、それが命取りだったとも言える」と悔やむ。

 とはいえ「あのペティス選手のバックブローも、たまたま出た技ではない。いくつもあるうちの1つ。何万回と練習したコンビネーションの1つ。偶然ではない。『スタンドに戻さなかったら』とか、〝たられば〟を言い出したらキリがないのが格闘技。現場で選択したのは堀口さん。言い訳のしようがない。だからこそショックでした」と結果を受け入れた。

 また、日本で堀口戦が注目されたことに「日本中が堀口さんを応援していた。負けたけれども、大きな前進。確実に前に進んでいる。堀口さんはこれからどんどん上に上がっていく」とエールを送る。

 それでも最後には改めて「いや、残念。泣けるほど悔しかった」とにじませた。