ウクライナで11月に開催が予定されている総合格闘技の独立運営組織、GAMMAによる欧州選手権で、ロシア選手の参加可否で騒動が起きている。

 クリミア半島を巡り、緊張状態にあるウクライナとロシア。大会開催地・ウクライナの総合格闘技連盟・テスリー会長が「ロシア選手の参加は認められない」と発言したことが報じられ、波紋を広げている。

 政治とスポーツは切り離されなければならないのは五輪も総合格闘技も同じ。GAMMA側はロシア・タス通信に対し「大会に参加する40か国のいずれも、その機会は奪われない」と、ロシア選手が参加できると強調。「差別があるようであれば、他の国に開催を移すことができる」とウクライナ側をけん制している。

 東京五輪でも、両国の陸上女子選手が抱き合って互いをたたえただけで大問題になったクリミア問題。なんとも根が深いと言えそうだ。