総合格闘技(MMA)の「REAL1」(23日、東京・有明コロシアム)でMMAデビューする、400戦無敗ヒクソン・グレイシー(55)の次男クロン・グレイシー(26)の近況が18日、本紙に飛び込んできた。

 ここまでグレイシー側は選手や試合に向けた情報を一切公開していない。練習風景の撮影もNGとされており、本紙が入手できた写真も練習後の姿だけだ。しかし鋭い目つきからもクロンがすでに“臨戦態勢”に入っていることはうかがえる。

 関係者の話を総合すると、クロンはグレイシー関係者の道場を転々としながら、密林や山など自然の中に入り極秘の特訓を積んでいるという。ヒクソンからは「ダメージの回復を早くし、スタミナも驚異的にアップする」という“火の呼吸法”を伝授され、完全マスターに取り組んでいる。

 また今回、対戦する韓国人レスラーのキム・ヒョンス(26)は入念なボクシング練習で打撃面を強化中。だが、クロンはグレイシー柔術に伝わる「ストライカー対処法」で鍛錬を行っており、MMAには欠かせないパンチやキックなど打撃系の習得には、あえて臨んでいないという。

 REAL1関係者は「故エリオ・グレイシーから“一族の掟”として受け継がれた『絶対にギブアップしない』という魂が宿っている。最高のコンディションでデビュー戦に挑めるはず」と証言。“不敗神話”を築くための準備は着々と進んでいるようだ。