「TOKYO DREAM 2014」(12月11日、東京・後楽園ホール)を主催する東京愚連隊が、「ドス・カラスjr」こと元WWEヘビー級王者のアルベルト・デル・リオ(37)に参戦オファーを出す方針であることが1日、分かった。“仮面貴族”ミル・マスカラス(72)もおいの日本マット登場を示唆。マスカラスとその弟のドス・カラス(63)、そしてドス・カラスjrによる夢の仮面貴族トリオが実現しそうだ。

 この日、都内で会見を開いた東京愚連隊は、12月11日の主催興行にマスカラスが参戦すると発表。昨年12月の同興行ではドス・カラスと兄弟タッグを結成しており、1年ぶりの日本マット登場になる。会見に出席した72歳の仮面貴族は「ファンが喜ぶイベントにしたい。12月11日、私は必ず後楽園にいるので期待してください」と話した。

 8月31日には日本テレビ系「24時間テレビ 愛は地球を救う」で、101キロマラソンを完走したTOKIOのリーダー・城島茂(43)の前にサプライズ登場。城島にとってマスカラスは幼いころからのヒーローだったことから、今回の来日オファーが届いた。

 気になる対戦カードはマスカラス組対NOSAWA論外組の6人タッグ戦になる予定で、仮面貴族は「誰とでも戦います」。パートナーは誰になるのか? おいにあたるデル・リオについて本紙が直撃すると「いろいろ問題があったけど、彼には時間が必要。必ず戻ってきますので、待っていてください」と日本マット参戦に意味深な言葉を述べた。

 デル・リオは先月、「プロとしてあるまじき行為をはたらき、WWE職員と激しく言い争った」という理由で、WWEを解雇された。その後はフリーになり、メキシコのメジャー団体「AAA」に登場。現在は「エル・パトロン」を名乗る。

 関係者によると、東京愚連隊側は12月11日後楽園大会への参戦オファーを出す方針を固めているという。すでにデル・リオ側とはコンタクトを取っており、今後はプエルトリコとレバノンのマットに出場するスケジュールも確認済み。状況が整い次第、正式オファーに発展しそうだ。

 WWEで頂点に立った世界的スーパースター。当代随一のテクニシャンで、日本ではDEEPやPRIDE武士道など総合格闘技にも参戦歴がある。覆面姿であのミルコ・クロコップ(39)と対戦したこともある猛者だ。伯父のマスカラス、父のドス・カラスとの仮面貴族一家で6人タッグ戦に臨むことになれば、初の快挙。トリプルでのフライングクロスチョップにダイビングボディーアタックなど、華麗な空中技競演が見られるかもしれない。往年のプロレスファンが狂喜乱舞する「伝説のトリオ」となりそうだ。