1年8か月ぶり来日 ミルコを独占直撃「プロレスに興味は?」

2014年08月22日 09時00分

必殺のハイキックを披露したミルコ

 IGF「INOKI GENOME FIGHT 2」(23日、東京・両国国技館)で石井慧(27)と対戦するミルコ・クロコップ(39)が20日、本紙の単独直撃に応じ、IGF王座奪取と大みそか大会(両国)参戦を高らかに宣言した。約1年8か月ぶりに来日したばかりだったが、長旅の疲れも見せずコンディションも良好の様子。全身から自信がみなぎるミルコは「石井対策」から「プロレス転向」にいたるまで、気になる話題に次々と答えてくれた。

 

 ――カッコいいサングラスです。まさにターミネーターだ

 

 ミルコ:ハハハ! これかい? 今、目の横にキズができてて、それを写真に撮られたくないんだ。かけっぱなしで失礼するよ。

 

 ――石井の印象は

 

 ミルコ:とてもタフでいいファイターだと思っているよ。柔道の金メダリスト(北京五輪)なのはもちろん知っているし、総合格闘技に転向してもう12勝もしている。いま8連勝中だよね? すごくハードな相手だよ。テークダウンもサブミッションもうまいという印象があるね。

 

 ――対策は

 

 ミルコ:多分、石井はテークダウンを狙ってくると思う。けれど、私をテークダウンするのは無理なんじゃないかな。仮にテークダウンできたとしても、自分のグラウンドでの対応力を信用しているし、まったく心配はない。ただとてもハードな試合、ぶつかり合いになるのは間違いないよ。

 

 ――スタッフがいつもより多い気がするが

 

 ミルコ:立ち技のコーチに、寝技のコーチ、コンディショニングコーチ、ボディーメンテナンスコーチ、自費で4人のコーチを呼んできた。それほどこの戦いをシリアスに考えているんだよ。

 

 ――これまではどこで練習を

 

 ミルコ:クロアチアのザグレブにある自分の家だ。家の地下にジムがあるんだよ。そのジムでもう10年間ずっと練習してきている。それこそ「PRIDE」時代からだ。

 

 ――IGFのベルトがかけられることになった

 

 ミルコ:まず言いたいのは、私は(アントニオ)猪木さんをリスペクトしているということだ。一番最初に総合の試合をやったのが2001年の藤田(和之=43)戦。この試合は私の転機になったし、イベントには猪木さんもかかわっていた(K―1マットのK―1軍VS猪木軍対抗戦)。その後も猪木さんのイベントに何度も出ている。だから猪木さんは私の尊敬する人なんだ。その猪木さんの作ったIGFはいま、日本で一番大きなイベントだろ。藤田さんも上がっているしね。そこのベルトが取れるというのは光栄だと思っている。

 

 ――「取れる」ですか

 

 ミルコ:ニューイヤーイブの試合も出場するつもりだ。

 

 ――ということは、ベルトを取って大みそかに防衛戦をやると

 

 ミルコ:(ほほえんでうなずく)。ニューイヤーイブまでの間に、もう1つMMAの試合をはさむかもしれないけど。

 

 ――IGFはプロレス団体として発足した。プロレスに興味は

 

 ミルコ:ちょっと私には向いてないかな(ここで横にいたマネジャーのオルザット氏が割って入る)。

 

 オルザット氏:多分、俺はできると思うんだけどね(笑い)。

 

 ミルコ:「ハッスル」には出たことがあるけど(07年『大みそかハッスル祭り』。“人間凶器”として登場し、金村キンタローをハイキックでKO)、あれはプロレスラーとしての出場ではなくちょっとショーアップしただけ。私はリアルファイターだし、将来的にプロレスをやるということはあまり考えてないな。オルザットはかなりやりたいみたいだけどね(笑い)。

 

☆ミルコ・クロコップ=1974年9月10日生まれ。クロアチア出身。96年にK―1GP参戦で初来日。99年のK―1GPで準優勝し注目を浴びる。2001年、初のMMAルール挑戦となった藤田和之戦でTKO勝ちを収め、その後も桜庭和志、永田裕志らを撃破。「プロレスハンター」の名をほしいままにする。06年、PRIDE無差別級GP優勝。07年からはUFCに参戦した。IGFには2012年大みそかに初参戦。188センチ、108キロ。