元K―1ファイターの皇治(31)が、対戦が熱望されるK―1スーパーフェザー級王者・武尊と〝神童〟那須川天心の対戦についても言及した。

 皇治は11日、東京・世田谷に新たに構えたジム「TEAM ONE」のオープンお披露目会を行った。一般会員を募集しない自身専用とあって「格闘家で初でしょう。自分専用のジムをつくるって」と胸を張る。メインで出場予定の格闘技イベント「RIZIN.29」(5月30日、丸善インテックアリーナ大阪)に向け順調に調整が進んでいると明かし「世の中のほざいている奴らを全員黙らせたろうと」とニヤリ。

 さらに「RIZINに訴えてるのは『誰とでもいい。トーナメントをやりたい』と。俺にケンカ売っているやつ、多々いるじゃないですか。それを集めてくれと言ってるんです。まあ、誰とでもやりますよ。とりあえず60キロでやって、結果出したら発言権ももらえると思うんで」と、同大会での立ち技ワンデートーナメント開催を榊原CEOに提案していることを明かした。その対戦相手は今月中にも発表される見込みだ。

 10日にはかねて来春のボクシング転向を表明していた那須川天心が、来年3月でのキック引退を改めて表明。皇治は昨年9月に対戦し判定負けを喫したが「戦いましたっけ?」ととぼけて笑いを取ると「若いのにいろんなことに挑戦して立派だと思います。どっかで仕返ししてやろうと持ってますけどね。相当殴られたからな」とリベンジの機会をうかがっているとした。

 さらに「やることはあと1個しかないんで、それだけやって(ボクシングに)行ってくれたらいいと思います。みんなが夢見ているカードを早く実現してくれたらうれしいなと思います」と、熱望されるK―1のエース・武尊戦に言及。武尊とは18年12月に対戦し判定負けだったが「やらなだめでしょう。あの子らが何年もずっとやりたいと願ってくれたからやれるわけであって、素直にみんなで応援しようと。ただそれだけですね」と夢のカード実現に期待を寄せた。

 ルールや会場など、実現へ課題は山積とされるが「ルールなんてほぼ一緒でしょ。ゴチャゴチャ言わずにやれよと。勝ち負けも大事だけど、勝ち負けを超えるものがあるんやぞというのを彼らには分かってほしいですね。あの2人ならルールなんて、なんでも盛り上がりますよ。ごちゃごちゃ小さいこと言うなよ、というのが俺の意見です」。皇治も注目する夢のカードは、果たして実現するか。