米国の格闘技団体「UFC」のれい明期に活躍した米国の格闘家、ポール・ヴァレランスさんが新型コロナウイルスに感染し、16日に亡くなった。51歳だった。

 1995年に開催された「UFC6」、「UFC7」に参戦しトーナメントに出場するなど活躍。UFC6では準決勝に進出しタンク・アボットにグラウンドパンチでTKO負け。UFC7では決勝まで進出するもマルコ・ファスにTKO負けで惜しくも優勝を逃した。その後もヴァレランスさんはダン・スバーンやイゴール・ボブチャンチン、〝怪人〟キモらを相手に2メートルを超える巨体を生かした激闘を繰り広げ、〝シロクマ〟や〝北極熊〟といった愛称で親しまれた。97年4月にはパンクラスにも参戦し柳澤龍志に判定負けを喫している。

 ヴァレランスさんは昨年12月10日、自身のフェイスブックで「私は今までの人生でこれほど気分が悪くなったことがない。これから検査を受けるつもりだ。UFC7の直前にインフルエンザにかかった時の感じに似ている。インフルエンザだといいが」。続いて12日には「Covid―19(新型コロナ)陽性だった。地獄のような気分だ」などと投稿していた。