総合マットで秒殺デビューしたメヒコの大富豪

2014年05月06日 16時01分

世にも珍しい“覆面バーリ・トゥーダー”として活躍していたデル・リオ。腕殺しが得意なのは昔も今も一緒だ

【プロレスお宝写真館:WWEスーパースターの日本での下積み時代(2)】メキシコ出身のちょいとキザな大富豪、そして古典的ハンサムガイというキャラクターで人気のアルベルト・デル・リオは言わずと知れたドス・カラスJr.。当然、あの“仮面貴族”ミル・マスカラスを伯父に持つという血統書付きの選手だ。

 当初は偉大なる父や伯父同様に覆面戦士として活躍していたが、2010年から素顔のデル・リオに変身。キャラクターだけでなくグレコローマン・レスリング(五輪メキシコ代表候補)や総合格闘技での実績もベースに、得意の関節技の切れ味で、13年1月にはビッグショーを撃破し世界ヘビー級王者となった。

 そんなデル・リオの初来日はプロレスではなく、総合格闘技「DEEP」のリングだった。01年8月18日、DEEPの横浜文化体育館大会で行われたパンクラス対メキシコ・ルチャ軍団の対抗戦で、メキシコ代表としてパンクラスの大器・謙吾と対戦。

 セコンド陣にもメキシコの歴代覆面戦士のマスクをかぶせて入場してきた謙吾陣営の態度に「神聖なる覆面を汚された」と怒り心頭のドス・カラスJr.は、グレコ流のガッチリと胴をクラッチしたフロントスープレックスで叩きつける“裏技”を披露。謙吾の右ヒジを脱臼させ、わずか50秒、戦慄の勝利を飾るのだった。

 03年10月の「PRIDE武士道~其の壱~」(さいたまスーパーアリーナ)のメーンではミルコ・クロコップと対戦。デル・リオはWWEとPRIDEの両団体でメーンを飾った珍しい記録を持つ選手だ。