太田忍に続いて…レスリング全日本王者・原口伸が総合格闘技に転向! 宮田和幸氏の内弟子に

2020年11月25日 05時15分

MMAに転向する原口伸(中)。右は宮田和幸、左は兄の央

 レスリング界からまた一人注目選手の登場だ。2019年全日本選手権男子フリー70キロ級王者の原口伸(21=国士舘大)が、総合格闘技(MMA)に転向することが本紙の取材で分かった。2000年シドニー五輪フリー63キロ級代表で、総合格闘技で活躍した宮田和幸氏(44)が主宰する「BRAVE」で内弟子となった。レスリングバックボーンの師匠のもと、夢の大舞台を目指す。

 

 本紙既報通り、大みそか決戦「RIZIN.26」(さいたまスーパーアリーナ)に2016年リオ五輪男子グレコローマン59キロ級銀メダルの太田忍(26)の出場が発表されたばかりのレスリング界。現役世界王者の太田に続き、今度は現役全日本王者の原口がMMAに挑戦だ。「ずっと憧れていました。いけるところまでやりきりたい。RIZINや、UFCを目指したい」と意気込んだ。

 父が自宅の車庫を改造してつくった道場で小3からレスリングを始めた。強豪・国士舘大に進学。昨年の全日本選手権を制し、今年の世界選手権出場のチャンスもつかんだ。来年3月の大学卒業後も競技を続ける道もあったが、大学1年時に兄の央(25)らと「RIZIN」を観戦した時の衝撃を、忘れることができなかった。

「ビビッときました。堀口恭司選手や北岡悟選手たちの試合を見て、あの舞台に自分も立ちたいと。小さいころからジャッキー・チェンやブルース・リーなどの格闘映画が大好きで、一人でマネしていた。組み合うだけではなく殴る蹴るのほうにずっと憧れていた」。新型コロナウイルス感染拡大の影響で今年の世界選手権は中止となったが、未練はなく、いち早くプロの修行を積むことを選択した。

「BRAVE」入門の決め手はレスリング出身の宮田氏の存在が大きい。「竿本(樹生)選手らレスリング出身の選手が成績を残している。自分が鍛えるならここだと思いました」。レスラーの兄がひと足先に内弟子として活動していることも心強い。

 04年にMMAに転向した宮田氏が内弟子制度を始めたのは09年2月。当時、若手選手が生活費を稼ぐためにバイトで練習時間を削られるのをもったいないと感じ「バイト代を払うから、ジムに来れば」と声をかけたことがきっかけだ。「お金は後から稼げるけど、20代前半の一番強くなる時期を逃すと、だいたい伸びしろが止まってしまう」。生活費の心配なく練習に集中できる環境で、これまでレスリング出身では竿本や武田光司(25)ら多くのMMAチャンピオンを輩出している。

 全日本王者の肩書を持つ原口にも、大きな期待がかかる。「実績は文句なくこれまでで一番。100%、何かのチャンピオンにはさせます。あとはメジャーイベントでどれだけ活躍できるか」(宮田氏)。師匠に後押しされ、輝かしい舞台で頂点を狙う。