那須川天心が格闘技界に緊急提言「今はSNSの時代で個人で何でもできる」 コロナ禍で気づいた格闘家に必要なもの

2020年07月25日 14時00分

ポーズをとった那須川は今年も好調だ

“キック界の神童”那須川天心(21)が格闘技界に緊急提言だ。今年初戦となった12日のRISEテレビマッチでシュートボクシングのホープ・笠原友希(19)にわずか90秒でKO勝ちし、デビュー40連勝を達成。勢いが止まらない神童だが、本紙の直撃に対し、意外な危機感をあらわにした。その流れの中で名前を挙げたのが、ノアの前GHCヘビー級王者・清宮海斗(24)。自分とはジャンルが異なる若武者に注目した理由とは――。

 ――初戦は快勝だった

 那須川 はい。だけど今回のRISEは笠原選手の“一人勝ち”だったと思います。笠原選手が一番目立っていたと思う。対戦相手に名乗り上げてくれて感謝しています。

 ――自身は拳を痛めているそうだが

 那須川 右の拳ですね。昨年末の試合で痛めて、そこからいい感じで治ってきていたんですけど、また今回の試合前に少し痛みが出てしまった。(医師から)これ以上無理して試合に出るとクセになる可能性がある、と言われたんで、だったらしっかり治そうかな、っていう感じです。(全治は)5~6週間と言われています。ただ、これも進化の途中過程だと思っています。フィジカルトレーニングに力を入れたおかげで体の回転力が上がって、それで痛めたっていうのもあるので。

 ――次戦は

 那須川 10月ごろにRISEの「WORLD SERIES」があると思うので、そ
こに間に合わせたい。

 ――コロナ自粛中はツイッターで「100日後に那須川天心」と題してトレーニング動画をあげるなど積極的に発信した

 那須川 毎日「何ができるか」をいろいろ考えていましたね。メチャメチャ頑張りました。みんな家にいてSNSも見るのでチャンスでしたから。そのおかげで来たトレーニング関連の仕事もある。仕事は自分で取りに行くものなので、営業しないと。その気持ちでやりまくりました。

 ――自粛期間も無駄にしなかった

 那須川 ずっとSNSでプロモーションをしていました。めっちゃフォロワーも増えましたし、やってよかったです。

 ――その視点から見て今の格闘技界はどうか

 那須川 少しキツめに言えば、選手にはもっと“自分が格闘家だ”って自覚してほしいです。「格闘家だけど、格闘技でメシ食ってないよね」と感じる選手が多いというか。ただ試合をして終わり、みたいな。

 ――淡泊に映る

 那須川 例えば試合後もマイクを持って「ありがとうございました」で終わっちゃダメなんですよ。「勝ったから次はこいつとやりたい」とか「こういうことしたい」とかアピールしないと。そうすれば見てくれる人が増えるかもしれない。そういうのが少ないのかなって思って。実際、自粛期間でいろいろやっていた格闘家って少ないじゃないですか。

 ――那須川選手以外で目立ったのは朝倉兄弟と青木真也くらいかも…

 那須川 そうなんですよ。今はSNSの時代で、個人で何でもできるじゃないですか。だからガンガンやらなきゃダメです。怖がっていたらダメ。賛否両論生まないと。攻めないと。試合だけすればいいっていう時代じゃないんです。プロレス界には(そういう存在が)いますよね。

 ――プロレス界に?

 那須川(ノアの)清宮選手です。団体の壁を越えて(新日本の)オカダ(カズチカ)選手との対戦をアピールしたじゃないですか。あれがいい! もっとやるべきですよ。時代を切り開く人って、先に動いた人だと思うんで、すごく気になります。年も近いし、いいですよね。ギラギラ感がある。ああいう選手が、格闘技界にも出てきてほしいんですよねえ…。