那須川天心 本紙に盗撮被害を訴える

2020年03月14日 16時35分

那須川はメゼンツェフのパネルを手に必勝を誓った

 キック界の神童・那須川天心(21)が、私生活での“盗撮被害”を告白した。「RISE WORLD SERIES 2020」(4月12日、エディオンアリーナ大阪)で今年初戦に臨むが、一直線にスター街道を突き進んできたがゆえの苦悩もある。同階級の相手探しが難航してきたことに加え、趣味の時間でさえ息抜きが許されない状況に陥っているという。

 ホームリングで今年初戦を迎える那須川は、アンドレイ・メゼンツェフ(20=ウクライナ)と激突。昨年の大みそか決戦からは約4か月の試合間隔が空くことになる。

 その舞台裏を那須川は「なかなか相手も決まらず、候補もたくさんいたんですけど、その中で一番強い選手をお願いしますと頼んで決まった結果。いろいろな選手に断られたりもしてるんですけど、受けてくれたアンドレイ選手には感謝しかない」と明かした。RISEによれば5~6人の候補に試合を断られ、対戦相手決定までの交渉には約2か月を要したという。強すぎるがゆえに同じ階級では相手を探すのも難航しているのだ。

 知名度が上がるにつれて苦労が増えるのは、リング上だけではない。それは2月中旬のこと。大のスニーカーフリークとして知られる那須川はナイキの人気バスケットシューズ「エアジョーダン1」の世界2万3000足限定モデルを求め、あるショップの店頭抽選販売に参加した。条件である「ドレスコード」と呼ばれる指定スニーカーもしっかり履いて早朝から並び、コネのたぐいとも無縁の“ガチ”なプライベートの時間だった。

 しかし即座に周囲に存在を気づかれた上、勝手に写真を撮られてSNSにアップされるという“プチ騒動”に…。加えて肝心の抽選も外れるダブルパンチを浴びた那須川は「人生で初めて並んだんですよ。めちゃ撮られましたね。『もう絶対、並ばない』と思いました。よろしくないっすよ。確かにテレビとかにも出てますけど、僕も普通の人間ですから」と無断撮影を一刀両断した。

 日ごろ自身を厳しく追い込んでいるだけに、ささやかな息抜きの時間さえ失っては本業に差し支える可能性もある。顔を売るのが仕事とはいえ「ちょっとトラウマですね。人として良くないので、やめたほうがいいと思います。(普通に)並ばせてくれと。ちゃんと(ルールを守って)並んでるんだから」と訴えた。

 時として理不尽に直面する「スターの宿命」とも闘い続ける神童だが、2020年はどんな進化を見せてくれるのか。