
格闘技イベント「ベラトールMMA ジャパン」(29日、さいたまスーパーアリーナ)のRIZIN提供試合で、注目の外国人選手2人の明暗がくっきりと分かれた。
“シベリアが生んだお騒がせ兄弟の兄”ことセルゲイ・シュメトフ(36=ロシア)が4年ぶりの復帰戦に臨んだが、シビサイ頌真(28)に秒殺された。
弟・ビタリーを従え、なぜか入場曲に郷ひろみの「2億4千万の瞳」を選びノリノリで登場。開始のゴングが鳴ると、そのノリのままパンチを放ちつつ突っ込んだ…ところまでは良かった。
しかしタックルを合わせられてテークダウンされると、パウンドの雨で防戦一方に。必死に脱出を試みたが、そのまま足を取られてアキレス腱固めをガッチリ決められ、たまらずマットを叩きギブアップ負けとなった。
わずか49秒での敗北に「終わってホッとしている。もちろん勝ちたかったが(会場は)いい雰囲気だったし。人生はいろいろある。もうすぐ新年がくるなあという感じです。以前アキレス腱を損傷したことがあったので、力を出し切れなかった。今度は大みそかに弟の試合があるので、彼のサポートに徹したいです」と前を向いた。
一方、山本美憂、アーセン母子のコーチで、スーパーサイヤ人を自称するジョン・タック(35=グアム)は住村竜市朗(33)に1R3分46秒、強烈な右フックで側頭部をとらえKO勝利。「素晴らしい気分。ようやくRIZINで戦えたのがうれしい。ライト級だろうがウエルター級だろうが、タイトルをつかむチャンスがあるならチャレンジして、スーパーサイヤ人のパワーを発揮したい」と笑顔を見せた。