【ベラトール】見納めヒョードル 日本MMAへの恩返し誓う

2019年12月27日 16時30分

日本ラストマッチへ向けてヒョードルは感慨深げな表情でサムズアップ

 米格闘技団体「ベラトール」初の日本大会「ベラトールMMA ジャパン」(29日、さいたまスーパーアリーナ)で日本ラストマッチに臨むエメリヤーエンコ・ヒョードル(43=ロシア)が“皇帝の置き土産”を残す。

 同大会でクイントン“ランペイジ”ジャクソン(41=米国)と対戦するが、この試合を含め残り3試合でリングを去る。2000年9月にリングスで初来日し、総合格闘技(MMA)ブーム全盛期のPRIDEでは絶対王者に君臨。日本のリングで藤田和之、永田裕志、小川直也、高阪剛、石井慧ら日の丸トップファイター&レスラーを次々に粉砕した。

 最強の名をほしいままにした“氷の皇帝”は「キャリアで積み重ねてきた一つひとつの試合が思い出深い。自分のキャリアすべてが日本で培ってきたものといっても過言ではない」と感慨深げな表情を浮かべつつ「自分もランペイジも長く試合をしてきたファイター。日本のファンも多いし、両方のファンに満足してもらえるような、記憶に残る試合をしたい」と拳に力を込めた。

 さらにヒョードルはファイターとして大きく飛躍を遂げた地、日本への恩返しを誓う。「今、世界中でMMAが普及したきっかけは日本の成功があったからこそ。時間とともに人気に変化が表れるのは仕方のないことだが、新たに盛り返すきっかけがまさにこのベラトールの試合ではないか。日本でMMA人気が復活することを確信している」。自身のラストファイトを日本格闘界再興の一歩につなげたいという。

 来年以降の引退ツアーは米国とヨーロッパで計画されており、現役引退後はアマチュアを含め後進の育成に携わる意向。「長い間の応援を感謝している。29日はいい締めくくりをしたいし、ファンの皆さんがよい年を迎えられるようにしたい」。“60億分の1の男”が最後の雄姿を披露する。