シンガポールの格闘技イベント「ONEチャンピオンシップ」13日の東京・両国国技館大会で、社長になった“バカサバイバー”青木真也(36)が元フェザー級王者ホノリオ・バナリオ(30=フィリピン)に圧勝した。

 1R開始早々、タックルを仕掛けて組みつくと、そのままテークダウンに成功。ヘビのように絡みつくと首を取り、ダースチョーク(スピニングチョーク)でギブアップを奪った。わずか54秒での勝利に「36歳になって家庭を壊して、好きなことやって、どうだ、お前ら、うらやましいだろ”」としゃがれ声で絶叫した。

 青木はこの試合直前の11日に新会社「青木ファミリー」の設立を発表したばかり。あえて試合直前に発表したのは、社長に就任した自らを追い込み鼓舞するためだったのは言うまでもない。

 新会社の事業内容はアスリートのマネジメントやコンテンツの制作など多岐にわたるが、青木は「物語のある格闘技を残していきたいから作った」と設立の理由を説明。現在の所属選手は青木自身のみだが「これからスカウトすることを考えています。まずは鈴川真一さんの獲得に全力を尽くす。そして営業にはサイモンを獲りたい。でも奥田啓介は…(以下略)」と“補強計画”を明かした。

 何はともあれ、どんどん事業拡大をしていくつもりだといい「最終的に目指すのは、IGFの再建です。いつか、猪木会長に上がっていただけるリングを俺が作りたい」。そんな壮大な妄言を並べると「社長としてこれから会社を大きくしようっていう大事な時に、負けるわけにはいかなかったんだよ! 俺は“社長VS取締役選手代表”の一戦をなんとしても…(以下割愛)」と話した。

 新社長として最高の船出を決めたバカサバイバー。新会社を拡大させるためにも、多方面での活躍に期待したい。