人気アイドルグループ「乃木坂46」の生駒里奈(22)が1月31日、次作20枚目のシングル(タイトル、発売日未定)をもってグループから卒業することを発表した。デビューシングルから5作連続でセンターを務めるなどグループの“顔”だった生駒が、なぜ卒業を決意したのか? 急転直下の舞台裏を追った――。

 公式サイトは「乃木坂46のメンバーとして活動しております生駒里奈ですが、20枚目のシングルをもって乃木坂46を卒業することとなりました」と報告。具体的な卒業時期については、決まり次第改めて報告する。

 ブログを更新した生駒は卒業を決意した経緯について「今年、同学年の方は新社会人として新たな挑戦をする年です。20歳になった頃から、大人として一人で生きていくためにはどうしたらいいのか、具体的に自分のこれからを考えた時に私はこのままでは足りないなと、プラスで自分を高めないといけない。ここだけじゃ足りないと思う様になりました。どこかまたチャレンジ出来るタイミングはと考えた時、ここだと自然と考える様になり今日発表させて頂きました」と明かした。

 乃木坂46第1期メンバーで、2012年2月発売のデビュー曲から5作連続でセンターを務めた。12枚目シングル「太陽ノック」(15年)でもセンターを務め、単独センターはグループ最多となる6作を数える。

 卒業は「早すぎる」という周囲の声に対し、生駒はブログで「卒業を考えた時、家族や親友、芸能界の先輩方に沢山のアドバイス頂きました。確かに、まだ乃木坂46でやる事はあると思います、ですが、今の乃木坂46は最強です。だからこそ安心して任せられるのです」とメンバーへの思いをつづった。

 電撃卒業発表にファンは騒然となっているが、31日に発表した理由について乃木坂46関係者はこう明かす。

「30日の夜にスタッフから卒業発表を聞かされたメンバーも多かった。生駒はこれまで何度か『卒業したい』と明かし、調整していた。今月から初めてソロで連ドラ『オー・マイ・ジャンプ!』(テレビ東京系)に出演中で、独り立ちを決断する良いタイミングでもあった。来月にデビュー6周年を迎えるグループに水を差さないためにも、1月中に発表したい気持ちもあったようです」

 生駒が「今の乃木坂46は最強」「安心して任せられる」と語った通り、グループは昨年末の「第59回 輝く!日本レコード大賞」で悲願の大賞を受賞。また、それぞれのメンバーが出す写真集の売り上げも他のグループに比べ圧倒的に高く、出版界を席巻している。国民的アイドルグループに成長したことも、生駒が卒業を決断する後押しになったに違いない。

 アイドルとして高いプロ意識を持っている生駒は、15歳で加入してから恋愛スキャンダルゼロを貫いた。

「グループ愛にあふれ、自分のことよりも『乃木坂46がもっと有名になってほしい』とも言っていた。コンサートで率先してリーダーシップを発揮し、たるんだメンバーを厳しく注意したり、あえて“嫌われ役”を買って出たことも多かった。そんなグループにささげた姿を知っているからこそ『次は自分のことを考えてほしい』と、卒業発表にゴーサインが出た面もあると思います」(出版関係者)

 今のところ「新たな事務所に所属するなどは決まっていない」(乃木坂46関係者)といい、女優を中心に幅広くタレント活動をしていく意向だ。