「第68回NHK紅白歌合戦」(NHKホール)で、3年連続3回目の出場となった人気アイドルグループ「乃木坂46」がヒット曲「インフルエンサー」を披露。冠番組で共演しているお笑いコンビ「バナナマン」日村勇紀(45)扮する「ヒム子」が後方のスクリーンで“乱入”した。

 ヒム子は6月放送の「テレ東音楽祭」、7月開催の東京・明治神宮野球場ライブでも共演し、話題となった。

 この日のパフォーマンス前、センターの白石麻衣(25)が「バナナマンの日村さんがライブで一緒に踊ってくださった。今日も一緒に踊ってくれませんか?」とお願いしたが、日村は「うれしいけど、紅白だからね。乃木坂だけでやってもらわないと。応援はするから。頑張れ」と袖にした。

 しかし、曲のサビ部分でスクリーンに乃木坂46と同じ衣装を着たヒム子が登場し、高速ダンスを披露。パフォーマンス後、相方の設楽に問い詰められた日村は「ステージには上がっていないでしょ」と強弁した後「今年は1年、乃木坂と一緒にバナナマンは戦ってきた。最後も一緒に応援したい」と共演した理由を説明した。

 乃木坂46は、前日(30日)に発表された「第59回日本レコード大賞」で、同曲が大賞に輝いたばかり。同曲でグループ初のミリオンを達成し、デビュー6年目初の戴冠となったが、紅白という大舞台でも思いも寄らぬコラボで大きな声援を浴びた。

 また“妹分”の「欅坂46」は「不協和音」で、1フレーズ限りながら、総合司会のお笑いコンビ「ウッチャンナンチャン」内村光良(53)とのダンスコラボを実現した。

 内村はかねて欅坂46のファンを公言し、5月には作・主演を務めた舞台で「不協和音」を完全コピーして話題に。紅白の舞台でダンス共演する企画も持ち上がっていたが、共演を促されると「こんなオッサンが紛れ込んじゃダメだよ。いつか一緒に踊るのは夢としてとっておきます」といったんは拒否。しかし、欅坂46のパフォーマンスを見守った後、内村は「カッコ良かった。やっぱり一緒に踊りたかった~」と悔しさをにじませた。

 約15分後、内村扮する紅白スーパーバイザーの三津谷寛治がVTRで現れ「しかし、いいのでしょうか? 紅白のテーマは『夢を歌おう』。番組のテーマを貫かないのはまずいですね。NHKなんで」と抗議すると、ステージ上で内村と欅坂46が「不協和音」で共演を果たした。